猟師だけで生きていくにはまず無理なので理由を解説します

猟師4年目のきしころです。

僕は猟師のことを、本ブログやLINE@で配信しているのでかなり聞かれます。

毎日1つは読者の方から質問が来ている感じで、多い質問は本ブログでは解説しているんですね。

最近多くなってきたのが

読者の方
猟師で生きていきたいんですがどうしたらいいですか?

という質問。これに関して僕の見解を解説していきます。

結論から言うとまず不可能です。

猟師で生きている人は日本に10人ぐらいしかいない

まず、猟師だけで生きている人は日本に10人ほどしかいないと思います。僕の友人は年間100頭ほど鹿を狩っているようですが、それでも猟師だけで生きていくのは難しいといっていました。

彼です↓

フランス外国人部隊を得て猟師になった本間さんにインタビュー!

2017年3月8日

猟師だけで食べているのはほんの一握り。僕の知り合い猟師は100人ほどいますが、誰一人本業としてやっている人はいません。

メインの収入は駆除費と肉を売るお金

猟師で生きている人のメイン収入は2つ

  1. 駆除費
  2. 肉の販売

以上2つとなります。

駆除費について

現在鹿や猪が全国的に増えすぎているため、国や地方自治体は鹿1頭5000円程度〜36,000円(僕の中で知っている最高額)の報奨金を出しています。

36,000円の町で1日1頭獲れば生きていける計算になるのですが、この仕事は個人で受けることができません。

町から猟友会にお金が支払われる形になるので、どの程度個人に降りてくるかは猟友会によって違います。報奨金の半分が猟友会に入る町もありますし、全く貰えない町、全額もらえる町など様々。

報奨金目当てで猟師として生きていく場合、まず町選びが必須事項となるため、難しくなります。というのも、いきなりどっかからやってきた猟師に報奨金を出してくれる町はほとんどないんですよね。

自分の住んでいる町が報奨金が高くて、猟友会が優しくないとまず不可能です。

ちなみにこの報奨金もいつまで政策として続くか分からないので、いつ給料が0になるか分からない状況が続くことになります。

よって駆除費のみで生きていくのはまず不可能と言えるでしょう。

肉の販売について

読者の方
今ブームのジビエを売ってお金にしたいんですが!

という質問もめっちゃ来ますが、ハードルが高すぎます。

鹿を獲ったからと言って、山で捌いた肉を売ったら違法です。ここは日本なので食品衛生は世界でもトップクラスに厳しいんですよね。

肉を売る場合、保健所の許可が出ている加工場で全ての工程を終える必要があります。鹿は獲ってから30分以内に内蔵を出さないといけませんが、自分の猟場から30以内に加工場を作るのには下記のハードルを越えなければなりません。

  1. 住民の理解(血が出るので嫌がられます)
  2. 初期費用500万円〜
  3. 獲ってから30分以内の土地確保

一番難しいのは住民の理解だと僕は思います。

住んでいる人ならまだしも、どっかからやってきていきなり肉の処理場作ったら変な宗教と思われても仕方ありません笑

初期費用もめちゃくちゃミニマムに見積もって500万。1000万円はかかると思ったほうがいいかもしれません。

そんなに鹿や猪は獲れない

最後に、

きしころ
そんな簡単に鹿や猪は獲れません

銃を持ったらすぐ穫れると思ってる人がいるんですが、まず無理です。僕は最初の鹿を獲るまでに4ヶ月かかりました。

たまたまいい動画が撮れているので御覧ください。

人間や猟犬に追われた鹿のトップスピードはとてつもないです。下り坂なら時速100km出てるんじゃないかと思うレベルに早い。(僕も最初は発砲すら出来ずに素通りさせちゃって猟友会の方にめちゃ怒られましたが笑

カルガモなどの鳥ならまだしも、鹿や猪は本当に獲れない。(穫れる地域もありますが)

僕らの山は、猟友会7人で6時間行って1頭なんて時もザラにあります。銃を所持して1,2年の人がちょっと山に行って穫れると思ったら大間違いなんですね。

命殺してお金をもらうって正しいの?

最後は倫理的な話なんですが、お金のために命を殺すという行為は自分の中で納得できる行為ですか?

殺した対価としてお金をもらう自分に納得ができますか?僕は無理でした。

あくまでも食べる用に殺す。やってる中でそういう心理になったんですよね。実は僕も最初は

きしころ
よっしゃ殺して金もらったろ!

と思ってました。しかし、鹿が死ぬ間際の断末魔や必死に逃げる姿を見てたら、お金どうこうよりも「絶対に獲ってやる」という鹿との真剣勝負が好きになってしまったんですよね。

お金のために殺す。と割り切って殺せる人じゃないと駆除費を貰い続けることに罪悪感が出てくるでしょう。

猟+何かなら生活できるかも

鹿の駆除や肉の販売のみで暮らすのは難しい話をしましたが、いくつか猟をメインに生きていくことは可能です。

例えば

  1. 地域おこし協力隊として委嘱される
  2. ハンティングガイド
  3. 狩猟ブロガー(僕みたいな)

などなど

地域おこし協力隊

地方移住者を増やしたり地方を盛り上げようと始まったこの制度。現在では4000人ほどがこの制度で地方にいると思われます。

年間200万円程度給料の支給があるので、この制度を使いながらプロハンターを目指しても良いでしょう。

地域おこし協力隊はAP地方創生プロジェクトに登録しておくと自分に合った情報をくれます。もちろん無料。

ハンティングガイド

いますぐ始められる仕事ではありませんが、北海道などに移住し10年ほどハンティングを行えばなれる仕事だと思います。

10年後狩猟業界がどうなっているか分からないので全くおすすめできません。

狩猟ブロガー

日本には10人ほど狩猟ブログを書きながら稼いでいる人がいると思います。

などなど。各人がどの程度稼いでるかは公表していないのでわかりません。

一応僕も狩猟のことを書いているブロガーではあります。

【随時更新】狩猟をこれから始める人にオススメの持ち物という記事内では狩猟の商品紹介もしています。

【随時更新】狩猟をこれから始める人にオススメの持ち物

2016年9月10日

まとめ

以上のことから

きしころ
猟師で生計立てるのは無理!

ということです。

僕みたいにWeb系のフリーランスやって稼ぎながら狩猟を趣味でやるほうが気楽でいいです。

相談あればLINE@までどうぞ。