猪解体に続き今回はカルガモを解体してみました。
前回同様写真が若干グロいので見たくない方は撤退を。猟師に付いて気になる方はこちらもご覧ください。
今回のカルガモ
滋賀県では11月15日から猟が解禁されています。(2017年より鹿とイノシシは11/1〜に変更されました。
- 第一種猟銃免許
- 猟銃の所持許可
を僕は持っています。
簡単に言うと「あなたは銃で猟をする資格がありますよ〜」って感じです。
狩猟者登録もして準備満タン。ということで行ってきました。
初日は鴨を狙います。鴨と行っても種類がたくさんあります。
獲っていい鴨からダメな鴨まで、結構種類あります。
大体一般的に認知されている鴨って
- マガモ
- カルガモ
- コガモ
- オシドリ
ぐらいでしょうかね?
今回はマガモ狙いで川に行ってきました。猟が解禁されて間もないので鴨達も警戒心が弱く近寄ることができるのできました。
殺気の有無
先程紹介した川にいるカルガモの画像は、車の中から撮影しています。車内からの射撃は禁止なので俺は殺気を出していません。(多分)
鴨の位置を確認し、さあ撃ちに行こうと銃を持ち車を降りて近づこうとするも、
ドンドン逃げる。全然近づけない。車だとあんなに近寄れたのに。
これ、多分殺気の有無です。いや、冗談じゃないですよ。ほんとうに。冗談みたいなほんとの話です。
野生で生きてる彼らは多分殺気感じることができます。いや、まじな話ですからね。俺が殺気出したんでしょうね、、、
無理に近づけば羽ばたいて琵琶湖に行ってしまいました、、、一筋縄では行かないな〜と思いました。
念願のカルガモゲット
川を何回も往復してる内に、要領が掴めてきました。1時間程度格闘した後ついに獲れました。
銃を撃つ際は撃つ方向や散弾の到達距離などを考えないといけません。銃の先に車とか道路とか合ったら大変ですからね。。。
なんと1発のヘッドショットというおまけ付き。とてもキレイなカルガモを獲ることができました。
羽をむしる
家から車で10分の場所で獲ったので、現地で腸だけ抜いてきました。撃たれた後(死亡後?)は発熱するので腸を抜いてあげないと肉が痛みます。ほんとは放血もしたほうがいいですが、確保時すでに死んでいたため持ち帰りました。
とてもキレイな羽根です。
今後鴨類を獲った時に、羽根を欲しい方が居れば送りますよ。
写真の様に大きい羽根は関節を折る感じでバキッと折ります。細かい毛を抜いていきます。お湯につけるやりかたもありますが、カルガモは結構簡単に毛が抜けます。
ちなみにこの毛抜きが最速でも30分ぐらいかかります笑
ちなみに食事中だったようです。
今日撮ったカルガモですが、首にとんでもないぐらいご飯が詰まってました。 pic.twitter.com/S8E4FFm6SR
— フリーランス農家:きしころ (@kagoshimato) 2016年11月18日
この様に食性をしることが出来て感謝です。身体の構造も勉強になります。喉にあったモノの正体は籾殻でした。
写真の2倍はでてきました。
まだまだ抜きます。
下記の写真でもまだまだです。
ほぼツルツルが理想です(時間かかりますが)
こんな感じでもまだまだですが、もうめんどくさかったので終わりました。首を落とします。ハサミで切れます。
残った産毛を焼く
ガスコンロでファイヤーして産毛を焼きます。少し焼きすぎました、、、
皮に火が入っちゃいましたね。難しい、、、でも結構毛はうまく毟れましたね。
カルガモ解体
背開きと腹開きがあるみたいですが、今回は背からやってみました。
なんと、解体中の写真が1枚しかないんですよ笑
解体中は手袋してるので撮影のために外すのめんどくさい
精肉後
まあ結構な量になりました。
600gぐらいでしょうか?量ればよかった。写真中央上部の砂肝を切ったらすげー量の砂みたいなのが出てきました。その左がレバー、右は、、、なんだろう笑
下にあるのが胸肉ですね。
カルガモBBQ
せっかく獲ったので早速やってみました。
鴨胸のタタキ
これやばいです、写真悪いけどやばいです。
撃った際の心境
なんでしょうね。撃った後は必死でした。「当たった!」とか思う暇もないです。
「あれ?カルガモが空から落ちてきてる。。。」みたいな。
カルガモに対する気持ちは正直「無」でしたね。
・かわいそう
とか
・ごめんね
っていう気持ちも無かったです。カルガモが川に着水したので、いかに回収するか。これを考えてました。殺すために撃ってるわけじゃないですからね。
川から回収した際カルガモを陸に上げたのですが、その時、カルガモが暖かかったんですよ。人間の体温ぐらいだと思います。
スーパーで売られてる肉って、冷たいじゃないですか。何言ってんのこいつって思われるかもしれないんですけど、温かかったんですよ。カルガモ。
その時、命を奪った事を認知しました。さっきまで生きていたんですよね。それを俺がわざわざ銃で撃って殺したんです。
温かい鴨にナイフを入れ、腸を抜きました。ほんと命の授業って大事だな〜と思いました。
でも、こういうのを小学校の授業でやるべきだ!とかいう意味不明な事は思いません。
あれなんなんですかね。命を奪ってる事を全員に自覚させて何の意味があるんですかね。自分が命を奪ってるって自覚してるから全員に教えたいエゴですよ。
知りたい人だけが知り、知りたくない人は肉を買って生きていけばいいんですよ。そんなことを、撃った後に考えてましたね。
随時写真UP予定
すみません食べるのに必死で撮ってません笑
超うまいんですもん、しょうがない。
これからも安全に美味しい鴨など狩猟肉を食べてやろうと決意した日でした。
カルガモ、ありがとう。
ちなみに鴨の羽根は乾燥中です。
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