ども。
きしころ(@kagoshimato)です。
前の記事にも書きましたが、現在高校に行かずに農業をやると決断した若者(むねりん)と2人で共同生活しています。
要約すると
・発達障害が原因で学校に馴染めず中学校にあまり行かず、高校にもいかないと決断した子を受け入れて、共に農業やっています。
です。
僕と彼の関係は
受け入れ先と受け入れてもらう側
だと思っていました、
でも違っていたんです。
大人は、自分の経験からしかアドバイスしない。
先日、こんなことがありました。
きしころ:おーいむねりん。今日雨だから、家の中の掃除しよう。
むねりん:あーい
掃除をする。
そもそも掃除の仕方って、学校や親から教わるものですよね。基本的なことって。
整理術とかは本が出ていますけどね。
すると、むねりんはが僕には考えられない驚きの行動にでます。
彼は、
友人と電話しながら掃除を始めたのです。
オイオイオイ。
僕は言いました。
きし:おいむねりん。やること全てに時間決めてやれ事って言ったよね。電話しながらやってて時間に間に合うの?
基本的にここでの共同生活は、やる仕事全てに区切りの時間を決めてやります。
ご飯作るのも農業もです。時間を決めてやってみる。
そしてできなかったらどこを短縮できるか考え実行する。
この繰り返しです。
僕は、少し強めの声で言いました。
それで間に合うの?って
そう、僕の経験上人と電話しながら掃除なんて考えられなかったからです。
小学校から高校までの掃除は、決められた範囲を決められた人間でやる。
家でやる掃除は、親に怒られてからor気まぐれでやるので、ひたすら1人で黙々やります。
僕には、友人と電話しながら掃除なんて考えられなかったんです。
僕は、僕の経験から、掃除する時には電話をするべきでないと自らの経験から無意識に判断したのです。
その後、電話を止め期限までに掃除を終えた彼の姿を見て思いました。
もし、彼にとって最速で掃除をする方法が友達と電話しながらだったら?
僕との時間が現状9割を占める現状、この時間が友人に自分をアピールできる瞬間なのでは?
僕は、この瞬間ゾッとしました。
彼を引き入れる時に、彼の意思を尊重しやりたいことにはガンガン挑戦させる。
と決めていました。
でも、僕の経験則に基づく意識下での判断は違っていた。
無意識に彼を抑える可能性のある言動をしていたんです。
以後、彼の行動に対し一度考察してから発言するようになりました。
掃除も電話しながらでOKにしました。
掃除する箇所が毎回違うので、かかった時間は一概に出せませんが、適切な時間で掃除を終わらせています。
その3
人は、自分の経験からしか物事を判断できない。
起業したことのない人に、起業のリアルはわからない。
だから、なんでもチャレンジし、経験していくことはとても有益で、時間を使うのに値すると思った本日の午前であった。
受け入れることで、人は学んでいく。寛容であればあるほど。— きしころ・農家兼猟師 (@kagoshimato) March 30, 2016
高校に行かない15歳を受け入れるという経験は、受け入れ側である僕と、彼の上下関係ではなく、僕も気づかされることが多い。
あくまでも対等な立場だと思った日でした。
そして高校に行かない彼を引き取っている以上、彼の人生に責任を感じました。
僕とむねりんの生活は続く。
長靴買ってあげました笑
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