猟友会に入るメリット5つとデメリットを猟師が徹底解説

猟師4年目のきしころです。

僕のLINE@では猟師についての質問がめっちゃ飛んでくるんですね。

確かに猟師や猟友会という存在は良くわからないもの。ネットで検索しても良くわからない記事や古い情報が多いです。むしろ出てこない情報もあります。

そこで今回は猟師の僕が

  1. 猟友会に入るメリット5つ
  2. 猟友会に入るデメリット1つ

を具体的に紹介していきます。

ちなみに僕は現在猟友会に入っていません。

動画でも解説しています。

これから始める人は結論、猟友会は入ったほうが良い

これから狩猟免許を取って猟を始めたい人は、結論入ったほうがいいです。

現在猟友会に入っていない僕は、3年目まで猟友会に入っていました。

猟友会に入るメリット5つ


最初にメリット5つです。

猟を教えてくれる

これは最強のメリットです。

猟友会に入った場合、仲良くなれる人がいたら猟を教えて貰うことが可能です。

実際に僕は銃の猟初年度、ほぼ先輩についていってました。新人歓迎の猟友会でほんとに良かったです。友人の地域では仲良くしてくれる人が一人もいないそう。

一度自分で出猟したのですが

きしころ
ここ撃っていいんだよな?いいんだよな?

と不安になって撃てなかったんですよね。実際ハンターマップ(狩猟可能かどうかの地図)を見ればOKな所でも、民家が近くにあったり、道路がどこにあるかなど複合的に判断しないといけません。

そんな判断1年目の人にはまず無理です。100%安全で発砲に問題がないと撃ってはいけませんので、最初は誰かに付いていくのが絶対におすすめです。

あなたはここで撃つか?

上の写真は僕が何回目かに一人で行ったところです。

川にはカルガモがたくさんいて(カルガモは激ウマ)、奥には民家があります。

住宅密集地での発砲は禁止。ここはハンターマップでは狩猟可能地域です。あなたならどうしますか?

他にも要素はありますが、これを一人で判断できない人に単独猟は難しいでしょう。

書類の代行をしてくれる

猟は毎年猟を行う県に

きしころ
今年は◯◯県で狩猟しますよ〜!

と申請しないといけません。僕は愛知県在住ですが滋賀県で登録してます。

申請の書類にはハンター保険が必要で、これに個人で入るとなるとかなりめんどくさいです。(個人では入れないので他の団体に入れてもらうことになりますが、ネットで調べても出てこない)

猟友会に入ることで、ハンター保険などの書類を揃えて県の猟友会に郵送するという手間が省けます(特に初年度はどう書けばいいのかも分からないと思います。)

駆除隊に入れる

猟期は11/15〜2/15と滋賀県では定められています。(鹿、猪については11/1〜3/15と延長中)。

しかしこの期間の狩猟だけでは頭数が増えすぎるので、各県や街単位で「有害鳥獣駆除」が行われます。僕は現在入っていませんが(猟友会入ってないので)、滋賀県の時は8月、9月を除く毎週日曜日に行われていました。

駆除員に入らないと、11/15〜2/15と非常に短い期間でしか鹿や猪を取ることができないので、ちょっと寂しいです。

有害鳥獣駆除をすることになれば、有害鳥獣駆除用の弾を買う許可も貰うことが出来るメリットもありますね。(銃の弾を買うには標的射撃・狩猟・有害鳥獣駆除とそれぞれ違った許可が必要になります。)

標的射撃の許可しかない弾の購入許可証では狩猟用の弾を買うことができません。もしこれやると火薬取締法違反になってしまいます。日本では銃の管理が非常に厳しいですからね。

逆に有害鳥獣駆除の弾で狩猟や標的射撃をすることは可能です。間違えないようにしましょう。

駆除隊に入って普通に、駆除ごとにお金がもらえる地域なら入るメリットは多いかもしれません。

狩猟用火薬の無許可譲受がもらえる

先程の話に続きますが、

本来狩猟をする際に使う弾ですが、警察に行って

きしころ
狩猟に100発使うので100発購入する許可ください!

と申請しないといけません。ちなみに手数料2400円かかります。

これを猟友会に入ってる場合、300発買える許可証がもらえます。(ライフルの場合50発まで

猟友会に入ってなくても警察に行けばもらえるらしいですが、警察に行かなくても、ベストや他の狩猟に必要な書類と共にもらえるということでメリットかなと。

ハンターベストがもらえる

これはメリットというか、、、、欲しければなんですが

きしころ
これぞ猟師!

というハンターベストが貰えます!!!(要らない

ちなみに僕の猟友会でこれ着て猟している人は誰もいませんでした。2017年か2018年に新しくなったのですが、ベストが色落ちするという不備があって2億円ほど無駄にしたらしいです(金額2億かどうか忘れましたが

いや、そんなミスする猟友会費払ってられませんがな笑

と思う人は多いでしょう。

猟友会に入るデメリットは、お金がかかるのみ

猟友会のデメリットは1つだけ。お金がかかるだけです。

猟友会費が年間1万前後かかってきます。

  1. 大日本猟友会費:4800円
  2. 県の猟友会:4000円前後
  3. 支部の猟友会費:4000円前後

大体1万円〜1.5万円ほどかかるようです。毎年コンスタントにかかってくる費用。

僕は、これと自分で代行する手間を考えたら

きしころ
猟友会入るメリットないぞ…?
と思って現在は入っていません。

まとめ

猟友会に入るメリットとデメリットを紹介しました。

初心者は入ったほうがいいですね。自分一人で猟を始めるのは結構難しいです。もし人や民家、その他にあたってしまったら大変なことになります。

人にあたった場合は自分の人生はもちろん、相手や相手の家族の人生を変えてしまいます。

猟友会に入らず猟を始めるのは、車の教習所に通わずいきなり公道を運転するぐらいの勢いです。

これから狩猟を始める人は、是非一度お近くの猟友会に問い合わせてみてください。