地域おこし協力隊の闇

地域おこし協力隊

先日少し触れましたが今回は、地域おこし協力隊の「闇」を書いておきましょう。

地域おこし協力隊の闇

すなわち地域おこし協力隊の立場からぶっちゃけていきましょう。恐れるものは何もない。

そもそも地域おこし協力隊とは

www.iju-join.jp

簡潔にまとめると

  • 田舎に住んで町おこししてください
  • 3年は給料あげますよ
  • 3年後は起業して定住してくださいね

みたいな感じ。平成26年時点で全国444の自治体に1511人の隊員が全国に配置され、今後4000人にまで増やすと政府は言っているようです。

ちなみに男女比は女性が36.8%、男性63.2%となっており。

年齢構成は

  1. 20代:40.2%
  2. 30代:37.0%
  3. 40代:16.0%

と圧倒的に若い人が多い。詳しい数値で出てはないが、20代後半が圧倒的に多い感想。そんな地域おこし協力隊という制度。数々の問題点があるのです。

問題点その1

  • 地域による格差の拡大

地域おこしを受け入れる自治体には2つあると思います。

そもそも都市から田舎に移住する時点で相当な覚悟を持って隊員はくるものだろうが、これはどこに配属されても大変。

順に説明していきますね。

  • 地域おこしを本気でしたい町

隊員に課す仕事が決まっており、フルコミットが基本。

主に

  • 道の駅の再生や運営に関わること
  • 子育て支援に関わること
  • 林業のうんぬん
  • 農業のうんぬん

などなど

これは結構大変って聞きます。

地域おこし協力隊として、ほぼ知らない地域にくるものですから、

週5で業務に取り組み、土日は自治会だの草刈りだのに駆りだされます。地域の人からしたら草刈りや自治会への参加を期待している場合もあり、断れないためにどこまでが仕事かわからなくなるパターンが続出しているようです。断ってしまったら、協力してくれないって集落で話題になってしまいますからね。

田舎では致命的なダメージです。そして3年後に向けて自分が起業する活動が一切できずに町を離れていきます。もしくは役場に非常勤職員として雇われます。

町や施設としては隊員の給料は国から出るので負担無しで1人ほぼ常勤の手数が増えたという事ですね。こんなの税金の無駄遣いでは?と思います。

  • 地域おこしを考えていない町

これはこれで大変です。役場も制度をよくわからないまま受け入れるので何も出来ない隊員がいるようです。具体的には

  • 自由にやっていいよといわれたが何をしていいか分からない
  • 地域の草刈りばっかさせられる
  • 役場の雑用をさせられる

などでしょうか。

町としては、一切の金銭的負担無しで若者が1人増えるのでいい制度ですね。

ブームに乗って募集している町によくあると思います。

給料の他に、地域おこしや定住に必要な活動経費というものがを一定額認められているのですが、

自由にやっていいよといいながら、ここを補助してくれないとかね。能力のある人は自分でやってしまうんですが、何も出来ない人も結構いますね。何もできないものだから、1年間草刈りをして終わったという隊員もリアルに会ったことが有ります。

草刈りに給料を払って大丈夫なのか。地域おこしをしたいしたくない町というよりは、その町がどんな想いで隊員を受け入れているかが大事ですね。3年後も住んで欲しいのか、3年間だけ雑用でがんばってほしいのか。

町家集落の雑用をやらされて困っている隊員は全体の半分は居ると思います。役場に行かなくてはならず何も出来ないって隊員も珍しくありません。

問題点その2

  • 受け入れ地域とのミスマッチ

具体的な例

  •  社会人として一定のキャリアを地域に活かしに来ているのに、役場に週5出勤させられる。
  • 地域おこしとして提案した提案した内容をさせてもらえない
  • 地域の便利屋さんをさせられる

などですかね。

これは、協力隊として地域に入る面接の際に、

受かるようにいい子ぶるのではなく

こっちが面接官ぐらいの勢いで挑みましょう。

  • どの程度自分の活動にフォーカスさせてくれるか
  • 役場と集落の関係
  • 活動経費についてどのような縛りがあるか

などを探っておきましょう。

問題点その3

  • 能力の低い隊員の受け入れ

具体例

  • 農業振興してほしいのに農業をやったことない素人を受け入れた
  • ビジネス感のない隊員の受け入れ

でしょうか。

地域おこし協力隊て本当に地域によってやること違うんですよ。本来ならその道のプロレベルを雇うべきなんです。まあ年収200万なんでプロは来ませんね。

役場も、受け入れる人はしっかり精査した方がいいです。

3年後に起業して定住して欲しいと言いながら、応募が1人しかなかったからって無理にとる必要はありません。

でも、応募がなくて公式ページにずっと載ってるって恥ずかしいみたいなんですよね。ああ、田舎無常。ま、そんな感じです。

制度自体うまくいけば素晴らしい制度だと思います。成功例だけが先行していますが、失敗例も相当数あることを承知で応募してください。ちなみに僕自体はこの町ですごく満足しています。

地域にも馴染め、やりたいこともできています。それが地域おこしになってるのかって言われたら客観的にはどうなんだろう

って感じですけど僕のやってることに役場も地域の住民も理解してくれています。

地域おこし協力隊はいい自治体に行けば素晴らしい制度です。行政と隊員双方幸せなところが増えるといいですね。

地域おこし協力隊の詳細はこちら

お問い合わせはこちら

LINE:kishikoro

gmail:kishikororo@gmail.com

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